【5月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は5日、レスター・シティ(Leicester City)のロベルト・フート(Robert Huth)に肘打ちして3試合の出場停止処分を受けたマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)に対し、もっと自制心を示すべきだと苦言を呈した。

 1日に行われた15-16イングランド・プレミアリーグ第36節のレスター戦では、フェライニがフートに髪の毛を引っ張られたことが発端となっていさかいが起きたため、指揮官はベルギー代表の同選手に同情を示した。この騒動でフートも3試合の出場処分を言い渡されている。

 フェライニは今季リーグ戦の残り3試合は出場できないが、今月下旬に行われるクリスタルパレス(Crystal Palace)とのFAカップ(FA Cup 2015-16)決勝は出場可能となっている。

 ファン・ハール監督は「前にも言ったとおり、フェライニのリアクションは人間らしいものだったので、われわれは異議を申し立てない。イングランドサッカー協会(FA)はフートにも3試合出場停止の処分を科したので、協会側はあれがPKだったと認めているわけだ」とコメントした。

「非常に残念なことだが、主審は実際の場面を見ていなかった。フェライニは人間らしい反応を見せたと信じているが、彼がより自制心を持たなければならないことは事実だ。だが、誰かに髪の毛をつかまれれば、こういった状況は続いていくに違いない」

 フェライニは今季開幕と同様に、出場停止の状況でシーズン閉幕を迎えることになった。フェライニは昨季最終戦のハル・シティ(Hull City)戦で相手選手を踏みつけ、出場停止処分を受けていた。その欠場もあってか、ユナイテッドはリーグ4位以内に入ることができず、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)の出場権を逃している。(c)AFP