【5月5日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)は5日、ダニール・クビアト(Daniil Kvyat)との交代でトロ・ロッソ(Toro Rosso)から18歳のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を昇格させ、残りのシーズンを新体制で戦うことを発表した。

 クビアトは第4戦ロシアGP(Russian Grand Prix 2016)でフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)のマシンに2度も追突してから4日後、姉妹チームのトロ・ロッソに降格することになった。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は「マックスは突出した若手であることを証明してきた。トロ・ロッソでのパフォーマンスは素晴らしく、レッドブルで運転する機会を彼に与えることができてわれわれは喜んでいる」とコメントした。

 2015年に史上最年少の17歳でF1デビューを飾ったフェルスタッペンは、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)とともに今季の残り17戦をレッドブルで戦うことになる。対するクビアトは、総合4連覇の実績を持つベッテルの後任として加入したものの、2014年まで在籍したトロ・ロッソに戻ることになった。

 ホーナー代表は「われわれはレッドブルとトロ・ロッソの2チームで4人のドライバーと長期契約を結ぶ特殊な立場にあり、2チームの間で人材を動かせる柔軟性がある」と語った。「ダニーは慣れ親しんだトロ・ロッソで成長を続けられるだろう。態勢を立て直し、自分の実力を発揮するチャンスが与えられる」

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