【5月5日 AFP】ブラジル当局は4日、ジカウイルスへの感染が原因とされる小頭症の新生児が昨年10月以降、計1271人となり、うち57人が死亡したと発表した。

 ブラジル保健省によると、4月30日の時点で、脳と頭部が異常に小さい状態で生まれる小頭症と疑われる新生児が3580人、疑いがあったが小頭症ではないと確認された新生児が2492人いたという。

 また同省のデータによると、小頭症が原因で死亡した新生児は57人、小頭症が原因で死亡した疑いがある新生児は178人。

 ジカウイルスについては、体内潜伏期間や性感染リスクの程度のほか、関連する疾患および障害、ウイルスを媒介可能な蚊の種類など、分かっていないことが多い。

 だが最近、新生児の小頭症や、まひや死亡の原因となるギラン・バレー症候群などの成人の神経障害の原因と断定されている。(c)AFP