【5月2日 AFP】韓国政府は2日、中国にある北朝鮮レストランから従業員らが韓国へ集団亡命したことを受けて、北朝鮮が報復として韓国人を拉致する恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。

 中国東部・浙江(Zhejiang)省寧波(Ningbo)のレストランで働いていた北朝鮮人の女性12人は先月、支配人1人と共に韓国へ亡命した。

 同省の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ、Jeong Joon-Hee)報道官は、「北朝鮮による拉致やテロなど、複数の可能性について細心の注意を払っている」、「国民の安全確保に取り組んでいる」と述べた。

 日刊紙の韓国日報(Hankook Ilbo)が同日伝えたところによると、北朝鮮側は亡命した13人と交換すべく、韓国人を拉致する計画を練っているという。

 同紙は北朝鮮問題に詳しい当局筋の話として、「北側は海外居住者や兵士、当局者らを含む120人を標的にしている」と伝えた。(c)AFP