【5月2日 AFP】パキスタン北東部パンジャブ(Punjab)州のカロルラルエサン(Karor Lal Esan)地区で先月、誤って農薬が混入した菓子を食べた住民が次々と体調を崩した問題で、地元警察は1日、死者の数が子ども5人を含む33人となったことを明らかにした。このほかに13人が現在も入院中だという。

 地元住民のウマル・ハヤート(Umar Hayat)さんは4月17日、孫の誕生を祝うため、菓子を購入し家族や知人に配った。だが、菓子を食べた52人のうち、10人が同日中に死亡。祝賀ムードは直ちに消え去った。

 捜査当局がAFPに語ったところによると、問題の菓子を販売した菓子店の経営者2人と従業員1人が逮捕され、2日に出廷する予定。

 菓子を検査したところ、農薬が混入していたことを示す結果が出た。警察は現在、製造過程で農薬が混入した経緯を調べている。

 警察は先週の発表で、菓子店の近くは改装中の農薬販売店があり、その店主が商品の農薬を菓子店に預けていたことから、従業員の不注意で農薬が菓子の生地に混入したとみられると説明していた。(c)AFP