【5月1日 AFP】深刻な経済危機に見舞われている南米ベネズエラで1日、標準時が30分早められ、グリニッジ標準時(GMT)からマイナス4時間に変更された。

 標準時の変更は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国であるベネズエラで進められる一連の節電対策の一環としてニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が命じ、4月中旬に発表されていたもので、現地時間の同日午前2時30分(日本時間同日午後4時)に実施された。

 同国では既に、計画停電や公務員の週2日勤務制が導入されている他、学校なども金曜日を休みとし週休3日となっている。

 社会主義的政策をとるマドゥロ政権は電力危機について、エルニーニョ現象(El Nino)の影響で同国の水力発電用ダムが干上がったためと主張しているが、野党らは、電力不足に加え、食料不足や生活必需品の供給不足は同政権の誤った政策にも原因があると批判している。(c)AFP