【5月1日 AFP】ロシア軍のスホイ27(SU-27)戦闘機が4月29日にバルト海(Baltic Sea)上空で米軍のRC135偵察機に危険な異常接近をしたと米国防当局が発表したことを受け、ロシア政府は4月30日、ロシアは国際的な航空安全規則を遵守していると反論し、「スパイ機」を送り込もうとしているとして米国を批判した。

 ロシア国防省のイゴール・コナチェンコフ(Igor Konachenkov)報道官は「米国の複数の偵察機が(飛行中の航空機の高度や識別情報などを発信する)トランスポンダーを切ってわが国の領空近くにまで忍び込もうとしている」「このため、ロシア軍は当該機の機種と機体記号を目視で確認するためジェット機を送らざるを得なかった」と述べた。

 さらに同報道官は「米空軍には2つの選択肢がある。わが国の領空近くを飛行しないか、わが方のレーダーで識別と客観的な監視が可能になるようにトランスポンダーのスイッチを入れることだ」と付け加えた。(c)AFP