【4月30日 AFP】サッカーアルゼンチン1部リーグ、ボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)のファン237人が29日、リベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2016)の試合を観戦するために入国したパラグアイで自動車の破壊や強盗などの暴行をはたらき、地元警察に逮捕された。

 被害を受けたパラグアイの首都アスンシオン(Asuncion)の住人によると、ボカのファンは28日に行われたセロ・ポルテーニョ(Cerro Porteno)との試合前に銃で武装し、暴行と略奪をはたらいたとしている。

 自宅を襲撃されて「すべて破壊された」と話すセロ・ポルテーニョの女性ファンは、フーリガン化したボカのファンが食料やビールを奪い、威嚇のために空砲を撃ったと証言。「彼らが武装していたので、私たちは誰も身動きをとることができず、子どもたちをベッドの下に避難させるのがやっとでした」と明かしている。

 地元警察は、バスや車で現地入りしたボカのファンがスタジアムに向かう途中、挑発したセロのファンに暴力をくわえ、少なくとも5軒の家が荒らされ、ほかの家も窓ガラスが割られるなどの被害を受けたとしている。

 28日に行われた決勝トーナメント1回戦第1戦の試合は、ボカが2-1でセロに勝利した。(c)AFP