【4月28日 AFP】スペイン五輪協会(COE)は27日、男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がリオデジャネイロ五輪の開会式で旗手を務めると発表した。

 これまで9度の全仏オープンテニス(French Open)制覇を誇るナダルは、2008年の北京五輪でシングルスの金メダルを獲得している。

 2012年のロンドン五輪で当初は旗手役に選ばれていたナダルだったが、膝のけがの影響により役目を果たすことができず、同大会でスペイン代表団を率いたのは米プロバスケットボール協会(NBA)で活躍するパウ・ガソル(Pau Gasol)だった。当時、ナダルは旗手役を断念することは最も厳しく、悲しい決断だったとコメントしている。

 COEのアレハンドロ・ブランコ(Alejandro Blanco)会長は、「スペインのスポーツ界はナダルに借りがある。結果だけでなく、彼は多くのことを成し遂げてきた」と語った。

 ナダルは負傷により昨季は調子を崩し、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に全仏オープンの王座を譲った。

 しかし、今年に入りかつての好調さを取り戻したナダルは、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2016)、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2016)と、クレーコート大会で連続優勝を果たし、来月22日に開幕を迎える全仏オープン(French Open 2016)で再び優勝候補に名を連ねている。(c)AFP