【4月26日 AFP】(更新)オーストラリアのマルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)首相は26日、同国の次期潜水艦の共同開発事業の相手に、フランスの造船会社DCNSを選定したと発表した。フランスと受注を競っていた日本とドイツは落選した。

 老朽化が進み2026年をめどに退役予定のコリンズ級潜水艦を新潜水艦に切り替える同事業は、数年にわたり計画が進められてきた。総事業費は390億ドル(約4兆3000億円)で、オーストラリア史上最大の国防物資調達計画となる。

 同計画の受注競争には、日本政府と三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)でつくる官民連合と、ドイツの造船会社ティッセンクルップ・マリン・システムズ(ThyssenKrupp Marine Systems)が参加していた。

 日本の受注の可能性については豪紙オーストラリアン(Australian)が先週、3か国の中で最も低いと報じていた。また、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)も、日本が事実上の選考外となったと報道。海軍物資を海外で製造した経験が少ないことから「かなりのリスク」があるとみなされていると指摘していた。(c)AFP