【4月25日 AFP】パキスタン北東部パンジャブ(Punjab)州で、農薬が混入されていたとみられる菓子を食べた住民数十人が体調を崩し、少なくとも23人が死亡した。当局が25日、明らかにした。

 当局発表によると、同州Karor Lal Esan地域のある男性は今月17日、孫の誕生を祝うために買った焼き菓子を家族や友人に配ったという。これを食べた人たちは不調を訴え、地元警察によると、これまでに23人が死亡、現在も52人が複数の病院で治療を受けている。生まれたばかりの男児の父親や、7人の叔父も亡くなったという。

 菓子には農薬が混入されていた可能性が疑われており、この菓子を販売したベーカリーの経営者兄弟2人と従業員1人が逮捕された。従業員が誤って農薬を混入してしまった可能性があるという。

 地元警察の幹部は「ベーカリーの近くに改装中の農薬の販売店があり、店の所有者は農薬をベーカリーに置いていた」と述べた。(c)AFP