【4月25日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2016)は24日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-4、7-5で第2シードの錦織圭(Kei Nishikori)を下し、クレー大会で通算49度目の優勝を飾った。ナダルはこれで、アルゼンチンの伝説、ギレルモ・ビラス(Guillermo Vilas)氏の記録に肩を並べた。

 先日のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2016)でも優勝し、欧州クレー大会で10試合連勝中のナダルは、約1か月後の全仏オープン(French Open 2016)で10度目の大会制覇を果たすべく、順調に調子を上げている。

 錦織はこの日、ブレークポイントをことごとくふいにするなど、バルセロナ(Barcelona)での連勝記録は14でストップした。

 ナダルは試合後、「サーブの調子が良かったというのが、非常に重要だったと思う。ファーストサーブ成功率が高く、思い切って良いプレーができた」と振り返った。

「第2セットでは、チャンスをふいにした場面もあったが、精神的に耐えられたことには満足しているし、優勝できてうれしい」

 錦織は、ナダルが早期敗退に終わっていた過去2大会で連覇中だったものの、この日は、四大大会(グランドスラム)通算14勝のベテランを前に、約2時間でタイトルを譲った。錦織は対ナダル戦を1勝9敗としている。

「今日は負けてしまいましたが、最高の3年間になっていると思います」とした錦織は、「この大会は本当に居心地が良く、毎年とても楽しんでいるので、来年もぜひ参戦したいと思います」と話した。