【4月22日 AFP】米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)長官は21日、昨年12月に起きたサンバーナーディーノ(San Bernardino)銃乱射事件の容疑者が所有していたアップル(Apple)社製のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」のロックを解除する対価として、FBIが100万ドル(約1億1000万円)以上を支払っていたことを明らかにした。

 コミー長官は英ロンドン(London)で開催されたアスペン・セキュリティー・フォーラム(Aspen Security Forum)で、FBIは問題となったiPhoneのロック解除にいくら払ったのかとの質問に「かなりだ」と回答。「私が残りの任期の7年4か月で稼ぐ額よりも多いことは確かだ。しかし私の考えでは、それだけの価値はあった」と述べた。

 約1万4900ドル(約162万円)とされるコミー長官の月給を基に換算すると、支払われた金額は130万ドル(約1億4000万円)を超える。ロック解除によって得られた情報の詳細はまだ明らかにされていない。(c)AFP