ミャンマー「首長族」女性、観光業に託す仲間の帰郷への願い
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■論争と文化のはざまで
カヤンの女性は5歳になると、10の首輪を与えられる。それから成人するまで、ほぼ1年に1つずつのペースで、新しい首輪を追加していく。
だがこれにより首自体が伸びるわけではなく、肩と鎖骨の部分が痛みを伴いながら圧縮され、首がキリンのように長く見えるようになる。成人女性は25の首輪を身に着けることができ、総重量は5キロに及ぶ。
地元に伝わる伝説では、この地域にかつて多数生息し、首にかみつくことで獲物を仕留めていたトラから身を守るため、女性が首輪をはめるようになったともされている。
はめていると真っすぐ前を向くことしかできないこの首輪を身に着ける女性は少なくなってきたが、今も数十人の女性や少女が使用しており、パンペットの民芸品市場でも見受けられる。
首輪をはめた女性たちは最近まで、1年の大部分をタイで過ごし、月に3200バーツ(約9000円)ほどを稼いでいた。だがその大半は、タイの旅行業者の懐に入ってしまう。
ミャンマーのある観光当局者は、「お金をあげるから写真を撮らせてほしいと頼むのは、まるで人間動物園を訪れたような振る舞いだ」と指摘。「そうではなくて、(女性らの出身地の村で)食べ物や手工芸品、土産品などの商品を買ってくれれば、支援につながる」と話している。(c)AFP/Phyo Hein KYAW