【4月20日 AFP】英王室の公務を怠けているとの批判を受けているウィリアム王子(Prince William)は、20日に放送された英国放送協会(BBC)のインタビューで、公務に「真剣に」取り組んでいると反論する一方、公務に「押しつぶされる」こともありうる、と不平を漏らした。

 ウィリアム王子のまれなインタビューはエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の90歳の誕生日を翌日に控えた20日、BBCテレビで放送された。

 ウィリアム王子は「私は公務をとても真剣に捉えている。責任を非常に重く受け止めている」と語る一方、「とはいえ、適切なタイミングで自分なりのやり方を見つけることは重要で、慎重さに欠けてしまうと、若い頃には公務に押しつぶされることもありうる。務めを行う者として成長する必要があるのだと思う」と述べた。

 英国の新聞で最も読まれているタブロイド紙のサン(The Sun)は今年2月、エリザベス女王が昨年行った公務が341回だったのに対し、ウィリアム王子はわずか122回だったと指摘し、ウィリアム王子を「やる気のない王族」と呼んだ。

 その数週間後に発表された、スキー旅行に訪れたウィリアム王子一家の公式写真が、批判をさらにあおり立てる結果となり、サン紙は見出しで「またとんずら…仕事嫌いのウィルス(王子の愛称)、家族連れでスキーに」と批判した。

 ウィリアム王子はBBCのインタビューに対し、「生涯ずっと、たくさんの批判を受けるだろう。批判を完全に無視することはしないけれど、完全に真に受けることもない」と語った。(c)AFP