【4月20日 AFP】大地震に見舞われた南米エクアドルの当局は19日、依然として1700人の安否が不明となっていると発表した。これまでに480人の死亡が確認されたが、死者数はさらに急増する恐れがある。

 多くの観光客が訪れる同国の太平洋(Pacific Ocean)沿岸地域を16日に襲ったマグニチュード(M)7.8の地震の被害状況について、ディエゴ・フエンテス(Diego Fuentes)内務副大臣は首都キト(Quito)で記者団に対し「捜索対象者のリストには2000人の名前が挙がっているが、これまでに見つかったのは300人だ。現時点で死者数は480人に上り、約2560人が負傷した」と述べた。

 がれきの中から救出された生存者らもいると報じられているが、19日夜には生存率が急激に下がるとされる72時間の壁を迎えることから、今後生存者が見つかる見込みは低くなっている。地震により約800棟の建物が倒壊したが、現地では不明者捜索の手が行き届いておらず、住民らの間では救援活動の遅れに対する怒りの声も広がっている。(c)AFP/Florence PANOUSSIAN