【4月19日 AFP】シリア国境に近いトルコ南部の町キリス(Kilis)に18日、シリア領内からイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が発射したロケット弾4発が着弾し、子ども3人を含むシリア人4人が死亡した。またシリア人の子ども5人とトルコ人1人が負傷した。当局が明らかにした。

 越境攻撃で死者が出たのは1週間ぶり。シリア側からキリスに向けた攻撃による死者は、これまでに少なくとも10人に上っている。

 今回の攻撃は現地時間18日午後2時30分~4時30分(日本時間同日午後8時30分~10時30分)の2時間にわたって続き、1日の死者数としては最多を記録した。

 トルコの半国営アナトリア(Anatolia)通信によれば、犠牲となった子ども3人は全員、シリア人家族9世帯が住んでいた3階建ての建物がロケット弾で吹き飛ばされた際に死亡した。3人ともシリア内戦で父親を亡くしており、約2年前に母親とトルコに避難し、イスラム系団体の支援を得て暮らしていた。

 トルコ国内では唯一、地元住民よりシリア難民の方が多いキリスでは、ここ数週間、シリアのIS支配地域からの砲撃が相次いでいる。先週もISによるロケット弾攻撃で2人が死亡し、警備態勢が不十分だとして住民の間で抗議運動が起きている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS