【4月18日 AFP】(更新)南米エクアドルで16日に発生したマグニチュード(M)7.8の地震で、ホルヘ・グラス(Jorge Glas)副大統領は17日、死者が246人、負傷者が2527人に増えたと発表した。現地では、倒壊した家屋やホテルの下敷きになった人々の懸命の救出活動が続けられている。

 地震が発生したのは16日午後6時58分(日本時間17日午前8時58分)で、揺れは約1分間続いた。米地質調査所(USGS)によると、震源は首都キト(Quito)の北西約170キロの海岸部で、多くの観光客が訪れる地域だった。

 被害が大きかった町の一つ、ペデルナレス(Pedernales)の町長によると、多くの人々が倒壊したホテル約40軒の下敷きになっており、未確認の死者は最大で400人に上るとも推定される。グラス副大統領によると、最も被害の大きかった地域には治安部隊1万4000人、医療従事者241人が派遣された。

 英国のオープン大学(Open University)のデービッド・ロザリー(David Rothery)教授(地球科学)によると、M7.8という地震の規模は、16日に熊本で起きたM7.0(USGS公表値)の地震よりも「総エネルギー量でおそらく約20倍大きい」という。同教授は、2つの地震には因果関係はないとしている。(c)AFP/Santiago PIEDRA SILVA