【4月18日 AFP】16F1第3戦中国GP(Chinese Grand Prix 2016)は17日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が開幕3連勝を飾った。

 ロズベルグはスタートでレッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)に抜かれたものの、リカルドとともに第1コーナーで起きた混乱を避けると、その後はトップに再び返り咲き、最後はフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)に38秒差で完勝した。

 予選でのマシントラブルで、決勝は最後方からのスタートとなったルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)も、序盤にフロントウイングが損傷してピットインを強いられたものの、7位まで巻き返した。

 年間優勝争いで総合2位のハミルトンに36ポイント差をつけたロズベルグだが、「今は結論を出すような時期ではない。ルイスとすごく離れているわけではないし、30ポイントは十分だとはいえない。1勝とちょっとの差だ。もちろん彼はあきらめないはずだ」と語った。

 フェラーリ勢の災難はこの日も続き、第1コーナーでレッドブルのダニール・クビアト(Daniil Kvyat)が強引に突っ込んできたため、ベッテルとキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)のマシンが接触した。クビアトはレースを3位で終え、ベッテルは最終的に2位まで盛り返したものの、一時は15位まで順位を下げた。

 チームの無線で、クビアトについて「頭がおかしい。あのアタックは自殺行為だ」と話したベッテルの怒りは、レース終了後の優勝スピーチの段階になっても収まらなかった。

 それでも、表彰式の前に「魚雷みたいに突っ込んできた!」と怒鳴るベッテルに対して、クビアトは「それがレースだ」と意に介していない様子だったという。

 ベッテルは「レースを続けられたのはすごくラッキーだった。キミと激しくぶつかってしまった。キミには申し訳ないことをしたけど、僕はキミとダニエルに挟まれて、どうしようもなかった」と話している。(c)AFP/Alastair HIMMER