【4月17日 AFP】米国防総省は16日、バルト海(Baltic Sea)の国際空域を通常ルートで飛行中の米空軍の偵察機が14日、ロシア軍のスホイ27(SU-27)戦闘機から危険で、職業倫理に反する方法で接近されたと非難した。

 ローラ・シール(Laura Seal)米国防総省報道官は「米軍機は国際空域を飛行中で、ロシアの領空には一度も進入していなかった」と述べた。

 シール報道官は「この危険で職業倫理に反する接近は、(現場にいた)搭乗員全員に重大な危害や損傷を与える可能性があった。何よりも、1人の操縦士による危険で職業倫理に反する行為が、両国間の緊張を不必要に高める可能性がある」と批判した。接近を受けた米軍機は、RC135偵察機だった。

 米欧州軍(EUCOM)によると、バルト海ではこの1週間、米駆逐艦ドナルド・クック(USS Donald Cook)にロシア機が繰り返し接近。12日にはロシアのスホイ24(SU-24)型戦闘機が同艦の上空わずか9メートルにまで接近し、「攻撃を模倣」するように飛行する事態も起きている。

 一方、ロシア政府は、露戦闘機による無謀または挑発的な行為はなかったと否定している。(c)AFP