【4月14日 AFP】ウクライナの最高会議(議会)は14日、数か月に及ぶ政治的なこう着状態を打開し、紛争で疲弊した同国に不可欠な支援を受けられるようにすることを目指し、親欧米派のボロディミル・グロイスマン(Volodymyr Groysman)議長(38)を首相に指名した。

 最高会議は、ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領から「国民の信頼を失った」と非難されていたアルセニー・ヤツェニュク(Arseniy Yatsenyuk)首相の辞任と、グロイスマン議長の首相選出を賛成257、反対50で承認した。2014年の親欧州連合(EU)派の反政府運動以降、初めての内閣総入れ替えとなる。

 グロイスマン議長は採決の直前、議員らに対し「私は自らの責任を理解している」と語り、「欧州統合に向けたわれわれの歩みが永続的であることを確かにする」と約束した。

 グロイスマン議長はポロシェンコ大統領の「秘蔵っ子」とされ、粗野なことで悪名高い最高会議を比較的穏やかに維持した手腕で名声を獲得した。(c)AFP/Oleksandr SAVOCHENKO