【4月14日 AFP】サッカー・フランスリーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)のマルガリータ・ルイドレフュス(Margarita Louis-Dreyfus)オーナーが、クラブを売却すると発表した。

 ルイドレフュス氏は、仏テレビ局BFMTVに宛てた声明で、「このレベルで優勝争いをするOM(マルセイユ)を見られないことに、フラストレーションがあるのは理解しています。そこで皆さんにお伝えします。私はこのクラブを、長期的に見て最良の投資家の手に譲り渡す決断を下しました」と明かした。

 ルイドレフュス氏は、夫のロベール・ルイドレフュス(Robert Louis-Dreyfus)氏と共に1996年からクラブを所有し、同氏の死後はクラブの所有権を引き継いでいた。ルイドレフュス氏は、「買い手がつき次第、市長とサポーターのみなさんにお知らせします」と話している。

「価格は最優先ではありません。それよりも、新たな株主には、最高レベルで勝てるチームを構築する能力が不可欠です。アドバイザーのチームには、その点を考慮するようお願いしてあります」

 国内のタイトルをいくつも獲得している名門のマルセイユだが、今季は残り5節となった現段階で14位に低迷している。

 サポーターはそのことに怒りを募らせ、このところはルイドレフュス氏やクラブ会長の退陣を求める激しい非難行動に出ていた。ルイドレフュス氏も、今回の決断は「クラブをとりまく雰囲気」が主な要因と認めている。(c)AFP