【4月26日 AFP】男性優位といわれるモータースポーツの世界で、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)王者のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)をも脅かすべく、2人の日本人女性ドライバーが、性別の壁を乗り越えようとしている。

 かつては、男性ドライバーやファンにからかわれたこともあったという18歳の小山美姫(Miki Koyama)だが、今季のFIA-F4選手権(FIA-F4 Japanese Championship)でフルタイムドライバーの座を確保し、批判的な人々を黙らせた。

 シーズン開幕前、テスト走行が行われた静岡県小山町の富士スピードウェイ(Fuji Speedway)で、AFPの取材に応じた小山は「スピードに対しての怖さはない」と口を開くと、「(レーシングカートを始めた5歳の頃から)これに代わるスポーツが他にない。快感にはまってしまって、私にはこれしかないと思うようになった」と明かした。

 メカニックがエンジンの調整を行うマシンのコックピットに座った小山は「将来の夢はF1レーサー」と宣言し、「夢は大きくても良いと思う。挑戦し続けます」とした。

 雪に覆われた富士山をバックに、時速230キロに達するスピードで、うなりをあげながらホームストレートを走行した小山は「周りの人は、危ないんじゃないかと言ってくるけど、私は小さいころからこれしかやってきていないから」とすると、その感覚を「場面がすごく速く変わる。気持ち良いという感じ。何と言えば良いのかな」と話した。