トップレス活動家、モロッコで同性愛者の公判に抗議 警察が拘束
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【4月12日 AFP】同性愛が法律で禁じられているモロッコで11日、同性愛行為の罪で有罪判決を受けていた男性カップルと、カップルを襲撃したとされる男らに対する控訴審の公判があった。裁判所の外では同性愛を犯罪としないよう求めてウクライナの女性権利団体「FEMEN」の仏人メンバー2人がトップレスで抗議し、警察に拘束される騒ぎも起きた。
3月28日に始まった今回の公判は、モロッコ中央部の町ベニメラル(Beni Mellal)にあるアパートで同月、同性愛者とされる男性2人が集団に襲撃された事件が焦点。公判に先立つ同月25日には、半裸で顔が血まみれの男性2人が暴行を受け、路上に引きずり出される様子を撮影したとみられる動画が「ユーチューブ(YouTube)」に投稿されていた。
控訴審では、1審で「自然に反する行為」の罪で禁錮4月が言い渡されていたカップルの一人に、未決勾留期間の刑期満了で釈放が命じられた。もう一人には「性的逸脱行為」の罪で執行猶予付きの禁錮4月の判決が下された。
一方、襲撃犯のうち男2人に対しては、不法侵入や暴行などの罪で1人に禁錮6月、もう1人に禁錮4月の実刑判決が言い渡された。ほか2人は無罪となり釈放され、5人目は未成年者として裁判を受けることになっている。
モロッコでは通常、同性愛者には最長3年の禁錮刑が科され、今回の公判は国内で反響を呼んでいた。この日も裁判所の外に地元住民約100人が集まり、襲撃犯らの釈放を求めて抗議行動を行った。
モロッコ人権協会(Moroccan Association of Human Rights)によれば、FEMENの活動家2人は、現場でトップレスになってポーズを取ろうとしていたところを警察に連行されたという。(c)AFP