殺し屋雇い米国で恋敵殺害、メキシコ人の女を拘束
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【4月10日 AFP】メキシコの検察当局は8日夜、以前の恋人と交際中だった恋敵の女性を殺害して、米連邦捜査局(FBI)による「最重要指名手配犯10人」のリストに掲載されたメキシコ人の女を拘束したと発表した。
発表によるとブレンダ・ベレニス・デルガド・レイナガ(Brenda Berenice Delgado Reynaga)容疑者(33)は、同国北部コアウイラ(Coahuila)州の都市トレオン(Torreon)の住宅で身柄を拘束されたという。
デルガド容疑者は殺し屋を雇い、昨年9月2日に米テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で歯科医のケンドラ・ハッチャー(Kendra Hatcher)さんを殺害させたとして米捜査当局に指名手配されていた。
FBIの「最重要指名手配犯」に関する情報によると、ジェイソン・イブラヒム(Jason Ibrahim)FBI特別捜査官は「デルガド容疑者は、以前の恋人が被害者と交際していたことから嫉妬したようだ」と語っている。デルガド容疑者は殺人容疑で昨年10月に逮捕状が出されていた。捜査当局によると、デルガド容疑者が雇った殺し屋は既に逮捕され、米国で勾留されている。
トーマス・クラス(Thomas Class)FBI捜査官は、デルガド容疑者が実際に被害者を殺害したわけではないが「殺人の責任がある」と語った。
米当局からデルガド容疑者の逮捕要請を受けたメキシコ捜査当局は同容疑者の「親戚や友人が彼女を援助しそうな」メキシコ北部と首都メキシコ市(Mexico City)で捜査したと述べた。
1950年に初めて作成されたFBIの逃亡犯リストに女が掲載されたのはデルガド容疑者で9人目。同容疑者は現在、メキシコ市のサンタ・マルタ・アカティトラ(Santa Martha Acatitla)刑務所で米国への身柄引き渡し手続きが終わるのを待っている。(c)AFP