【4月9日 AFP】サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドルアジズ(Salman bin Abdul-Aziz)国王(80)は8日、同国とエジプトを結ぶ橋を紅海に架ける計画を発表し、エジプトのアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領とその政権に対する支持を惜しみのない形で表明した。高齢のサルマン国王は異例の5日間の日程で、エジプト訪問を行っている。

 サウジアラビアは、エジプト軍最高評議会議長だったシシ氏がイスラム主義者のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を追放した2013年以降、シシ氏の後ろ盾となってきた。

 サルマン国王は「わが兄弟、シシ大統領と、両国を結ぶ橋を建設することで合意した」と発表し、「アフリカとアジアという二つの大陸を結ぶこの歴史的な一歩は、両大陸の貿易を前例のないレベルにまで増やすことになろう質的な変化だ」と述べた。

 一方のシシ大統領はにこやかに、この橋を「サルマン・ビン・アブドルアジズ国王橋」と命名することを提案した。(c)AFP/Samer al-Atrush