【4月7日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属する、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)の脱税疑惑に関する裁判が、予定通り5月31日から行われることになった。

 裁判の開始日程が6月7日にいったんずらされたことで、メッシは6月に米国で開幕を迎えるコパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)で、少なくとも初戦の王者チリとの一戦を欠場することになるとみられていた。

 しかし、司法関係者は6日、詳細については明かさなかったものの、日程に関する「誤解」が生じていたとし、裁判は当初の予定通り5月31日に行われると語った。

 メッシと父親のホルヘ・オラシオ(Jorge Horacio Messi)氏は、ベリーズとウルグアイの企業と結んだ肖像権契約に関連して、2007年から2009年にかけて合計416万ユーロ(約5億2000万円)の税金を申告しなかった脱税の罪に問われている。

 また両者は4日、「パナマ文書(Panama Papers)」の中でタックスヘイブン(租税回避地)を利用した闇の金融取引を行ったとされる著名人のリストの中にメッシの名前があったことを受け、さらなる脱税について強く否定している。

 検察側は2人を22月の禁錮刑に処することを求めている。ただし、仮に有罪となったとしても、スペインでは初犯の2年以下の禁錮刑は基本的に執行猶予となるため、メッシや父親が実際に収監される可能性は低い。(c)AFP