【4月7日 AFP】ニュージーランド・オークランド(Auckland)の名門高校で6日夜、生徒らによるミュージカル『スウィーニー・トッド:フリート街の悪魔の理髪師(Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street)』の上演中に出演者の16歳の男子生徒2人が首を切るけがをし、病院に搬送された。地元紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)が7日、伝えた。

『スウィーニー・トッド』は、理髪店を営む男がかみそりで客の喉をかき切って殺人を重ねていくというストーリー。だが、セント・ケンティガン・カレッジ(Saint Kentigern College)で6日夜に行われた上演では、喉を切られる演出が行き過ぎてしまったようだ。

 ヘラルド紙が伝えた救急当局の話によれば、男子生徒はいずれも首に切り傷を負っており、1人は軽傷、もう1人は重傷だという。

 同校の校長は、事故に「心を痛めている」と述べ、上演中止となったミュージカルの出演者や裏方を含め、全生徒を対象にカウンセリングを実施すると発表。再発防止のため事故が起こった詳細な経緯を調査中だと語った。負傷した男子生徒2人の容態は安定しており、7日中にも退院できる見通しだという。(c)AFP