【4月6日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2016)は5日、各地でグループリーグの試合が行われ、グループHの浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)は、武藤雄樹(Yuki Muto)の決勝点により1-0で広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)を下し、前回王者をグループリーグ敗退の瀬戸際に追いつめた。

 ルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督が指揮を執り、豊富な資金力を有する広州だが、武藤にヘディングシュートを決められると、グループリーグ4試合で2敗目を喫し、H組の最下位となっている。

 いまだ勝利なしで勝ち点2の広州は、決勝トーナメント進出圏内の2位浦和に、残り2節で勝ち点5差をつけられており、大会連覇は絶望的な状況となっている。

 中国スーパーリーグ(1部)を5度制している広州は、敵地の埼玉で浦和の熱狂的なサポーターに圧倒され、王者の面影を見せることができなかった。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でプレーしていたパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から獲得したジャクソン・マルティネス(Jackson Martinez)らが先発した広州だったが、GKの曾誠(Cheng Zeng、ゼン・チェン)の活躍がなければ、スコアはさらに一方的なものとなっていた。

 後半7分、関根貴大(Takahiro Sekine)のクロスを宇賀神友弥(Tomoya Ugajin)が折り返すと、武藤が反応して頭で合わせ、広州を窮地に追い込んだ。

 決勝点を挙げた武藤は、「厳しいゲームでしたが、選手とサポーターが一丸となって戦えたと思うので、この勝ち点3は大きいと思います」とコメント。

「最後は押し込むだけでした。チームみんなでつないだゴールなので、最後に決められて良かったです」

「たくさんのサポーターの方が、足を運んでくださいましたし、すごい応援で後押しをしてくれたので、一緒になって喜べたのが良かったです」

 同日の試合では、首位シドニーFC(Sydney FC、オーストラリア)が1-0で浦項スティーラース(Pohang Steelers、韓国)に勝利し、グループ突破をほぼ確実なものにしており、浦和はH組の2位につけている。(c)AFP