【4月5日 AFP】先月26日に行われたボクシングの英国ミドル級タイトルマッチで、KO負けした後に昏睡状態に陥っていたニック・ブラックウェル(Nick Blackwell、英国)が、意識を回復した。同選手のプロモーターであるヘネシー・スポーツ(Hennessy Sports)が4日、発表した。

 25歳のブラックウェルは、英ロンドン(London)のウェンブリー・アリーナ(Wembley Arena)で行われたクリス・ユーバンク・ジュニア(Chris Eubank Jr、英国)との一戦で、レフェリーが第10ラウンドで試合を止めた直後、リングに崩れ落ちた。

 ロンドンの病院に搬送されたブラックウェルは、人工的な昏睡状態に置かれていたが、徐々に投薬量を減らされて2日に意識を取り戻し、翌日には関係者や友人と言葉を交わした。

 ユーバンク・ジュニアはこの一報を受け、「ニック・ブラックウェルが昏睡状態から目覚めて、とてもうれしい」とツイッター(Twitter)に投稿した。

「ニック、できれば君に会いに行きたい。見舞いに行くよ、兄弟」

 それに先立ち、ヘネシー・スポーツは、「全員が望み、祈っていた結果となりました。ニックが最も厳しい戦いに勝ったのです」という声明を発表し、「ニックとご家族、そして親しい友人を代表し、変わらぬ支援と祈りに感謝します」と感謝の言葉を伝えた。

「ニック・ブラックウェルは、3月26日の一戦で驚くべき勇気と決意を示し、300万人の(テレビ)視聴者の心をとらえました」

「しかしながらこの1週間で、さらに多くの人々が彼にひれ伏しました。彼はファイターであり、戦士であり、真の王者であり、紳士です」

(c)AFP