【4月5日 AFP】米国防総省は4日、キューバ南東部グアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地の収容施設からリビア人2人をセネガルへ移送したと発表した。バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が提示し賛否両論を巻き起こした、悪名高い同収容所の閉鎖計画に基づく措置だ。

 セネガルに移送されたのは、サラーム・アブドゥ・サラーム・ゲレビー(Salem Abdu Salam Ghereby)容疑者(55)と、1972年生まれのオマル・ハリフ・ムハンマド・アブ・バクル・マジョール・ウマル(Omar Khalif Mohammed Abu Baker Mahjour Umar)容疑者で、いずれも2002年から同施設に収容されていた。

 暴露された同所・収容者の調査記録よると、両容疑者はいずれもリビア・イスラム戦闘集団(LIFG)や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりがあるとされる。

 セネガルは2009年以降、100人近い収容者らの移送受け入れに応じた26か国のうちの一つ。同省は声明で、「米国は、セネガル政府の人道的配慮と、グアンタナモ収容所の閉鎖を目指すわが国の取り組みに対する積極的な支援に感謝する」と述べた。

 2人の移送により、同所の収容者数は残すところ89人となった。うち35人についてはすでに他国への移送が承認されているが、更生と監視の措置が講じられない限り、この複雑な手続きは完了しない。

 オバマ大統領は2009年に就任して2日目に、グアンタナモ収容所を1年以内に閉鎖すると宣言。だが、共和党議員らから激しい反発を受けるなど、その努力は阻まれ続けてきた。

 今年2月、オバマ大統領は、グアンタナモ収容所は反米感情をあおりイスラム過激派の戦闘員を増やしているだけだとして、新たな閉鎖計画を議会に提出。一方、共和党議員らは、大統領が最も危険とされる収容者らを国内の施設に移送する考えを示している点を非難し引き続き同所の閉鎖に反対しており、この計画も行き詰まる可能性が高いとみられている。(c)AFP/Thomas WATKINS