【4月4日 AFP】異常に高いコレステロール値の原因とされる遺伝子変異は、これまで考えてきたよりもはるかに低い、人口の約2%にしか存在しないとする研究結果が3日、米シカゴ(Chicago)で開催された米心臓学会(American College of Cardiology)で発表された。

 これまでの研究では、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールの値が190 mg/dl以上の場合と定義される、コレステロール値が「非常に高い」人の25%に、遺伝子の異常がある可能性が指摘されていた。

 論文の主執筆者である米マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)のアミト・ケラ(Amit Khera)氏(心臓学)によると、多くの臨床医が、LDLが190を超える患者は家族性高コレステロール血症が主な要因であるとみなしてきたという。

 だが、「非常に高いコレステロール値を招く原因は、偏食や運動不足、一般的な遺伝子変異など他にも数多く存在しており、単独では影響が少なくても、同時に起こればコレステロール値に大きな影響を与える可能性がある」という。

 研究では、コレステロール値が非常に高い2万6000人以上を対象に、過去最大となる遺伝子の配列解析を実施した。

 その結果、家族性高コレステロール血症につながるとされる遺伝子変異を持つ人は人口のわずか2%だったが、こうした人が50~60代までに心臓の動脈血管内に命を脅かすほどのプラークが形成されるリスクは、平均的なコレステロール値(LDLが130 mg/dL未満)の人と比べて22倍高かったという。(c)AFP