【4月4日 AFP】リベリアで先週、エボラ出血熱により死亡した30歳の女性が、子ども3人とともにギニアを訪問していたことが分かった。リベリア保健相が3日、明らかにした。保健相報道官の話によると、死亡した女性と一緒にギニアを訪問した子どもの1人もウイルスに感染しているという。

 死亡した女性は3月31日、首都モンロビア(Monrovia)に搬送される途中に死亡した。リベリアでは、エボラ出血熱の流行に対する終息宣言が出されてから2か月以上が経過している。

 同報道官がAFPに語ったところによると、この身元不明の女性は、エボラ出血熱の感染が再発している隣国ギニアへの渡航歴があった。ギニアでは3月中旬以来、感染が確認された8人のうち7人が死亡している。

 リベリアは、感染の再発が報道された3月17日にギニア国境を一時閉鎖。その後、女性が死亡する31日までの数日間は再開していた。ただ、女性のギニアへの渡航は国境閉鎖中だったとみられている。

 同報道官によると、ギニアにいた女性の夫はエボラ出血熱により最近死亡しているという。また、女性の子ども1人がウイルスに感染しているため、終息宣言後にリベリアで確認された感染者の数は2人になったという。(c)AFP