【4月2日 AFP】米グーグル(Google)が電子メールサービス「Gメール(Gmail)」で展開したエープリルフール企画が混乱を巻き起こし、企画は中止に追い込まれた。

 Gメールはエープリルフールのいたずらとして、人気アニメーション映画『怪盗グルーの月泥棒(Despicable Me)』に登場する黄色い生き物のキャラクター「ミニオン」の画像が送信されるボタン「MicDrop」をメールサービスに加えた。しかし、多くのユーザーはまったく疑いを持たずにこの送信ボタンを使って、重要なビジネスメールを送ってしまった。葬儀の手配をした例もあったという。

 ユーザーの一人、デビッド・キトナー(David Kitner)さんはGメールのヘルプ・フォーラムに「これはひどい。こんなくだらない画像を付けてクライアントにメールを送ってしまった。こんなばかげたいたずらに付き合っている暇はない!」と書き込んだ。別のユーザー、フェイ・デービス(Faye Davies)さんは「私と家族の人生に影響する法律文書を送ろうとしたら、送信ボタンの場所にこのボタンがあった…いい加減にしてほしい」と投稿した。

 グーグルはこのエープリルフール企画を中止し、次のような謝罪のメッセージを発信した。「MicDrop機能は笑わせるより多くの迷惑をおかけしてしまいました。心からおわびします。同機能は停止しました」

(c)AFP/James PHEBY