【3月31日 AFP】フランス各地で31日、労働法の改正に抗議する新たなデモが行われ、デモ隊と警官隊が衝突した。

 同国では全国規模のストライキも行われ、パリ(Paris)のエッフェル塔(Eiffel Tower)が閉鎖し、列車の運行に混乱が生じるなどしている。また、学校数十校が閉鎖されたり、学生らによって封鎖されたりしている。

 デモは仏全土の200か所で行われる見通しとなっている。西部ナント(Nantes)とレンヌ(Rennes)では機動隊とデモ隊が衝突した。またパリでは「よりよい(法案を)求める」「19世紀への大躍進」などと書かれた横断幕を掲げてデモ隊が行進。警察当局によると、パリではデモの参加者ら10人が拘束された。

 25日には、抗議デモに参加していた少年が警官から暴行を受ける動画がインターネットで広まり、これに対する暴力的な抗議行動があったが、警察・司法当局筋によると、この警官は31日に身柄を拘束され、取り調べを受けているという。

 最新の世論調査によると、フランス国民の58%が現在も労働法改正に反対している。(c)AFP/Eric RANDOLPH