【4月1日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2016)は31日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第24シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は6-4、7-6で第12シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を破り、錦織圭(Kei Nishikori)が待つ準決勝へ駒を進めた。

 錦織は同日、マッチポイントを5回しのぐなど、フルセットの末に4-6、6-3、7-6で第16シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を退け、4強入りを決めていた。

 キリオス戦を前に、錦織は「可能な限り良いリターンを打って、相手のサーブを崩す必要がある。それが間違いなくカギになると思います」と話した。

 20歳のキリオスは、ラオニッチを破りベスト4に名を連ね、来週発表のランキングで、2010年以降では最も若いトップ20選手になることが決まった。2月のオープン13(Open 13 Provence 2016)でツアー初優勝を飾るなど、今季好調のキリオスは、「世界屈指の選手と対戦するのが楽しみだし、彼(錦織)は本当に調子が良さそうだ」としている。

 この日、最初のゲームをブレークしたキリオスは、そのままサービスキープで第1セットを先取。

 第2セットはお互いにサービスを守り、タイブレークになったが、最後はラオニッチがフォアハンドをネットにかけて、キリオスの勝利が決まった。

 ラオニッチはキリオスについて、「良いプレーをしていた」とすると、「大事な時に良いショットを打ってきた。それが勝負の分かれ目だった」と振り返った。(c)AFP/Jim SLATER