【3月30日 AFP】】米大統領選の共和党候補者指名争いで首位に立つドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は29日、自分以外の共和党候補者は誰も支持しないと述べた。出馬表明以来、この問題をめぐるトランプ氏の態度は二転三転している。

 トランプ氏はCNNテレビのインタビューで、最終的にどの共和党候補者が指名されるにせよ、その人物を支持するかどうかと質問されると、「いや、誰も支持しない。誰になるかはそのうち分かる」と答えた。

 さらにトランプ氏は、「私は実にひどい扱いを受けてきた。主に共和党全国委員会(RNC)と共和党、党主流派からだ」と続け、「誰になるかは分かるだろう。私は誰かを傷つけるつもりはない。私は共和党が大好きだ」と述べた。

 トランプ氏は、いずれにせよ指名を獲得するのは自分だとして、一番の対立候補であるテキサス(Texas)州のテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員からの支持は必要はないと述べた。

 一方のクルーズ議員は、候補者指名争いに敗北した場合、トランプ氏を支持するかどうかについては態度を明確にしていない。

 トランプ氏とクルーズ上院議員は先週、互いの夫人の画像などをめぐって、ソーシャルメディア上でやり合ったばかり。

 昨年8月、トランプ氏は最終的に指名された共和党候補者を支持するかどうかについては明言せず、第三党から出馬する可能性を排除することも拒んでいたが、翌9月には、最終的に指名された候補者を支持するとの誓約に署名した。しかし今年2月には、党からの扱いがひどいとして、誓約は無効だとした。その後、今月3日には再び考えを変え、党との誓約を尊重すると宣言していた。(c)AFP