【3月27日 AFP】サッカーフランス代表のオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)は26日、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)による「セックステープ」事件が、「チームの士気を乱しているかもしれない」と認めた。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するベンゼマは、フランス代表で同僚だったマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)を脅迫したとして、代表招集を無期限で見送られている。

 ベンゼマは現在も共謀の罪に問われており、フランスサッカー連盟(FFF)は、4月15日までに同選手に関する今後の方針を発表するとしている。

 ジルーは「この一件がみんなの士気を乱しているのかもしれない。ピッチ上のことに集中できなくなるから、僕はあまり考えないようにしている。最も大事なのは、ピッチ上でのプレーだ」と語った。

 さらにジルーは、母国開催となる欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)のメンバーにベンゼマとヴァルブエナが入る可能性についても考えないようにしていると明かしている。

「その疑問は浮かんだことがないな。必要なのはタイプの違うストライカーをバランスよく選ぶことだ。カリムやヴァルブエナについて考えたりはしない。何よりも大切なのはチームだ」

 フランスは25日、アムステルダム(Amsterdam)でオランダ代表との親善試合を行い、ジルーがゴールを決めるなど3-2で勝利を収めた。フランスの指揮を執るディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、5月12日に欧州選手権に出場するメンバー23人を発表し、6月10日に開幕する本大会に備える。(c)AFP