【3月25日 AFP】相手選手にかみついたことで科された9試合の出場停止処分を終えたウルグアイ代表のルイス・スアレス(Luis Suarez)は、25日に行われる2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選のブラジル戦を控え、緊張と興奮を感じている。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で今季37得点を記録しているスアレスは、約20か月前の2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でイタリアのジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみついてから、代表チームでの公式戦ではプレーしていない。

 相手チームを混乱に陥れる動きと驚くべき広さのシュートレンジで恐れられる29歳のスアレスは、ブラジルの弱点である「守備陣」を攻め立てる好機をうかがいながらも、そのチャンスにのまれてしまうのではないかと気をもんでいる。

 9試合の出場停止処分が、危険と隣り合わせの自身のスタイルを変えることはないと語るスアレスは、「不安と緊張を抑えられるようにしていく」と語った。

「とにかく走り続けて、プレッシャーをかけ続けて、異を唱え続ける。バルセロナでやっているように、より抑えめにね」

 スアレスが欠場する中、ウルグアイはエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)をFWに起用して、10か国で争われる南米予選で好スタートを切っている。

 第4節を終えた時点で勝ち点9を積んだウルグアイは、首位エクアドルと勝ち点3差の2位につけ、敵地レシフェ(Recife)で対戦するブラジルには勝ち点2差をつけている。

 スアレスは「ブラジルはホームチームで、中盤と前線に大きな強みを持っている。でも、僕らの守備は常に堅い。(ブラジルには)僕らがアドバンテージを手にすることを狙っていく守備のもろさがある」と語り、作戦会議でオスカル・タバレス(Oscar Tabarez)監督がブラジルのバックラインに焦点を当てていると明かした。

 一方でスアレスは、バルセロナでチームメートであるブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)との対戦を楽しみにしていると語り、敗者が勝者にハンバーガーをおごる約束を交わしたと、この一戦のリラックスした一面を明かした。

「僕らはともに、母国のためにベストを尽くすことになるだろう」

(c)AFP