【3月25日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は25日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記が韓国大統領府攻撃を想定した長距離砲の実弾演習を視察したと報じた。

 KCNAは、「砲弾は稲妻のごとく飛び、ソウル(Seoul)の青瓦台(大統領府)と逆賊統治機関を模した標的を激しく猛烈に攻撃した」と伝えた。この種の演習としては過去最大の規模で、「数百におよぶ異なる種類の」長距離砲が使用されたとしている。演習を直接指示・監督した金第1書記は「もし敵がわれわれに挑んできたとしても、砲兵部隊による慈悲なき報復攻撃により、ソウルはがれきと灰と化すだろう」と述べたという。

 北朝鮮は最近、米韓の大規模な合同軍事演習に反発し、両国への核兵器や通常兵器を用いた攻撃をちらつかせた示威行為を毎日のように繰り返している。23日には、砲兵部隊が韓国大統領府を「火の海や灰」と化す準備はできており、朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領は「惨めな最後」に直面していると警告するなど、韓国への威嚇行為は個人攻撃の様相を増している。(c)AFP