■メジャー最多優勝は「厳しい」

 ウィリアムス氏は現在、アダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)の非常勤キャディーを務めており、約2週間後に開幕を控える第80回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2016)でも、同選手のバッグを担ぐ。

 ウッズの前にはグレッグ・ノーマン(Greg Norman、オーストラリア)やレイ・フロイド(Ray Floyd、米国)といったメジャー制覇経験を持つ選手のキャディーも務めたウィリアムス氏だが、ウッズの「信じられないほどの勝利への欲望」は、唯一無二のものだったと振り返った。

「今なら他の選手はトップ5、トップ10、とある週なら決勝ラウンド進出で喜ぶかもしれないが、(ウッズが)喜ぶのは勝ったときだけだった」

「それ以外の結果は取るに足らないものだ。優勝できない限り、その一週間は満足できないんだ」

 その関係を断って以来、言葉を交わしていない両者だが、かつての親交は深いもので、結婚式では互いが新郎の付添人を務めた。

 昨年11月に自身の著書で、ウッズの「奴隷」のように感じるときがあったと記し、騒動を巻き起こしたウィリアムス氏だが、1999年から2005年にかけてウッズがメジャー9勝を挙げた絶頂期についてはプライドを持っている。

「彼はジャック・ニクラス(Jack Nicklaus、米国)の記録(メジャー通算18勝)を打ち破りたがっていた。もちろん私も賛成していた。無理だと思う理由はなかった」

「現時点では達成はかなり難しくなっているから、残念だ。不可能だとは言っていない。ただ、だんだんと厳しくなっている」

(c)AFP