【3月24日 AFP】台湾政府は23日、南シナ海の南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島、Spratly Islands)最大の島で、台湾が実効支配する太平島(Taiping Island)を海外メディアに初公開した。領有権の主張を誇示する意図があるとみられる。

 南沙諸島は台湾の他に中国、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイが領有権を争っている。中でも太平島は、1月に馬英九(Ma Ying-jeou)総統が訪問し、各国の反発を招いたばかり。

 今回の太平島への記者団訪問は、島が自給自足で成り立っていることを強調するのが目的。3時間のツアーで記者らは農場や井戸、病院、郵便局、寺院、「太平島」と刻まれた記念碑などを案内された。住民の大半は約160人規模の沿岸警備隊の一員として勤務している。(c)AFP