【3月24日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は23日、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で22日に発生した連続テロを受け、各国に対して結束してテロに立ち向かうよう呼び掛けた。また、犯行声明を出したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」について、その掃討が自身の「最優先事項」だと言明した。

 ブリュッセルの空港と地下鉄駅で起きたこのテロでは、これまでに31人が死亡、270人が負傷している。

 オバマ大統領は訪問先のアルゼンチンで「米国は襲撃の捜査や襲撃犯の処罰のためにできる援助は引き続き何でも提供していく。また、ISIL(ISの別称)をシリアとイラクから排除し最終的に壊滅させるまで、積極的に追い詰めていく」と表明。

 その上で「世界はテロに対して結束しなければならない。われわれは、わが国の国民だけでなく世界中の人々の安全を脅かす者を打ち負かすことができるし、実際に打ち負かすだろう。それこそがわれわれの最優先事項だ」と強調した。

 米国が行っているシリア国内のISを標的とした空爆やイラク国内のIS拠点に対する作戦は、ISを弱体化させる上で「機能している」とも指摘。ISを拠点から追い出して壊滅させるまで作戦を続けていく考えを示した。(c)AFP/Andrew BEATTY