【3月21日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2016)の開幕戦カタールGPは20日、MotoGPクラスの決勝が行われ、昨季の王者モビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)が優勝し、4度目の年間タイトル獲得に向けて好発進した。

 ポールポジションでスタートした28歳のロレンソは、投光照明が使用された開幕戦のレースで、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

 2秒019差の2位には、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)が入り、2秒287差の3位には、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が続いた。

 モビスターとの契約を2年延長したばかりのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は、シーズン初戦を4位で終えている。

 1周目の終わりにトップに立ったアンドレア・イアンノーネ(Andrea Iannone、イタリア)は、6ラップ目でまさかの転倒。ここでドビツィオーゾが先頭に躍り出るも、残り8ラップでロレンソがオーバーテークに成功し、そのままリードを保ち続けた。

 残り4周の場面でマルケスに抜かれたドビツィオーゾだが、終盤に2番手を奪還して、そのまま逃げ切った。

 昨季からの好調を守ったロレンソは、レースの直前にタイヤをハードからソフトにしたことが、勝因になったと分析している。(c)AFP