【3月18日 AFP】タイの警察当局は16日、女性の下着約4000枚を盗んだとして、容疑者のバイクタクシー運転手(54)を報道陣の前に連れ出した。この容疑者は6年前にも下着約1万枚を盗んだとして有罪判決を受けていた。

 オートバイタクシーの運転手として働くこの容疑者には、首都バンコク(Bangkok)周辺で乗客を運ぶ合間に下着を盗んだ疑いが持たれている。容疑者は地元メディアの前で、山のように積まれたブラジャーなどの下着類の脇に立たされた。

 だが、これまでに下着盗難の被害届が一件も出ていないため、捜査当局は立件することができないという。捜査当局は、被害者は名乗り出るよう呼びかけた。

 サムットプラカーン(Samut Prakan)警察の巡査部長はAFPに対し、「被害者を見つけることができないので警察は容疑者の身柄を拘束できない。村人たちがあまりに恥ずかしがっているので、公に注意喚起することに決めた」と語った。

 この容疑者は2010年、物干しざおやラックから約1万枚の下着を盗んだ容疑で逮捕され、禁錮3年余りの有罪判決を受けた。

「逮捕後、容疑者の妻は離婚し、恥じ入って尼僧になった」と同巡査部長は語った。(c)AFP