【3月18日 AFP】世界初の電動スーパーカーを開発して国際的に称賛されたクロアチアのマテ・リマッツ(Mate Rimac)氏(28)。その全てはガレージでの趣味から始まった。

 高校時代から熱烈な機械マニアだったというリマッツ氏は、乗り回しているうちにエンジンを壊してしまった古いBMWを電気自動車に改造しようと思い立ち、インターネットで部品を買い集め始めた。

 10年後、リマッツさんの会社リマッツ・アウトモビリ(Rimac Automobili)は電気自動車技術で世界をリードする存在になった。スーパーカー「コンセプト・ワン(Concept One)」は1台85万ユーロ(約1億700万円)で販売され、渇望されていた活気をクロアチアの起業シーンにもたらした。

 首都ザグレブ(Zagreb)近郊の小さな町スベタネデリャ(Sveta Nedelja)にある工場のショールームでAFPの取材に応じたリマッツ氏は、「この分野で世界一になりたい。われわれは世界を変えようとしている」と語った。

 リマッツ氏が同社を創業したのは2009年。最初の改造車についてはもうやり残したことはほぼないと感じ、今度は電気自動車を一から作ってみようと思ったのがきっかけだった。