【3月18日 AFP】米海洋大気局(NOAA)は17日、地球全体の気温が先月再び急上昇し、2月の世界平均気温が観測記録の残る1880年以降で過去最高を記録したと発表した。

 NOAAは、声明で「今年2月の地球の地表と海面の平均温度は、1880年に記録を取り始めて以降、2月としては最高となった」と述べた。2016年の2月は、平均気温が20世紀平均を1.21度上回り、「記録に残る1646か月の中で、気温偏差(平均からの差)が最高値」だった。

 2月の最高気温更新により、問題となっている一連の温暖化傾向が続くことになる。米政府機関の科学者らによると、この傾向を後押ししているのは、人為的な気候変動と、温室効果ガスを大気中に排出する化石燃料の燃焼だという。

 2015年全体としては、過去最高だった2014年の記録を更新し、観測史上最も暑かった年となった。最新の気象情報を毎月発表しているNOAAによると、今年2月で「月間の世界平均気温が10か月連続で更新されたことになる」という。

 NOAAの気象学者、ジェシカ・ブランデン(Jessica Blunden)氏によると、2月の世界の平均気温は12.1度だった。

 だが、観測記録史上最も暑かった月は、今年2月ではなく、世界の平均気温が15.8度だった2015年7月だと、ブランデン氏はAFPに話した。(c)AFP