【3月16日 AFP】キューバのトップ野球選手はこれまで、米大リーグ(MLB)でプレーするために米国への亡命を余儀なくされていたが、今後は直接、球団に入団できるようになりそうだ──。

 ホワイトハウス(White House)は15日、キューバに対する制裁緩和の一貫として、キューバ人を雇用し、給与を正式に支払うことを米企業に認めると発表した。キューバに対する制裁措置は、過去50年以上にわたり続いている。

 人身売買網であることが近年確認されている組織を通じて、選手たちが亡命を余儀なくされている現実を考慮すると、これは米大リーグおよびキューバのプロ野球選手にとって画期的な出来事となる。

 米財務省高官は、今回の制裁緩和が、ある特定のビジネスセクターに向けたものではないとしているが、他方で「これは、米国に居住し、就労を希望するキューバ国民にとっては、亡命の決断を迫られずに済むようになるため、重要なプラス要素として働く」と記者団に対して述べている。

 また、ベン・ローズ(Ben Rhodes)大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)も、新たな措置は、米国で稼ぐことのできるキューバ人選手が、しっかりと給与を受け取れるようにするものであるとしながら、「このことは、米大リーグがキューバ側と協議を続けている問題の一つ」と同じ記者会見で説明した。

 冷戦時代の1961年にキューバ制裁が発動して以降、100人以上のキューバ人野球選手が米大リーグでプレーしてきたが、その多くは米国に亡命している。(c)AFP