【3月16日 AFP】イタリアの検察関係者が、英国放送協会(BBC)に対し、20人以上の有力テニス選手について、賭博ネットワークとの関連を捜査をすべきだと語った。

 ロベルト・ディ・マルティノ(Roberto Di Martino)検察官は15日、BBCと米ニュースサイト「バズフィード(BuzzFeed)」に対し、八百長に関与したとされるギャンブラーから押収した証拠品の中から、トップレベルの選手の名前が出てきたと明かした。世界ランク20位以内に入ったことがある選手の中では、2人が該当しているという。

 現段階で捜査の手が及んでいるのは、イタリア人選手のポティート・スタラーチェ(Potito Starace)とダニエレ・ブラッチアリ(Daniele Bracciali)のみとなっているが、ディ・マルティノ氏は、他選手も不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」の調査対象になるべきだと主張している。

「興味深いのは、(疑惑が持ち上がったのが)いわゆる下部ツアーのテニス選手ではなく、いくらかの存在感がある選手も含まれていたことだ」

 ディ・マルティノ氏は、イタリア人テニス選手とギャンブラーが絡む八百長ネットワークについて、2年間にわたる調査を担当している。(c)AFP