【3月15日 AFP】イスラエル考古学庁(IAA)は14日、107年にローマ帝国で鋳造されたアウレウス金貨を公開した。片面にはローマ軍団のシンボルと当時の皇帝トラヤヌス(Trajan、在位98年~117年)の名が、もう一方の面には初代皇帝アウグストゥス(Augustus、在位紀元前27年~紀元後14年)の肖像があしらわれている。

 この金貨は先週、イスラエル人ハイカーがガリラヤ(Galilee)地方東部で発見し、エルサレム(Jerusalem)のIAAに届け出たもの。IAAによると、トラヤヌス帝が先帝たちにささげるために鋳造させたコインシリーズの一枚だという。

 これまでトラヤヌス帝が鋳造させたアウグストゥス帝の肖像があしらわれた貨幣は、英ロンドン(London)の大英博物館(British Museum)が所有する金貨1枚しか現存しないとされてきた。(c)AFP